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よく使うフリーVSTeを5つ紹介

CSL Advent Calendar 2017

この記事はCSLアドベントカレンダー2017 15日目の記事です。

  

 

フリーVST使用の心得

まず、VST(e,i)には32bit版と64bit版があります。

具体的に何が違うかなどは技術的な話でウダウダ長くなるので割愛します。

とりあえず64bitだけ使っておけばDAWは安定します。

イケないのは32bitVSTと64bitVSTを一緒に使うことです。

 

でも

フリーのVST、32bitのしかないことってよくあるんですよ。

どうしても無料のやつがいい…じゃなけりゃWaves…。

んで、そんなときに使えるのがjBridgeです。

 

ここのサイトを参考にすれば32bitVSTでも64bitとして扱えます。

力技で64bitにしてると思われるので完璧に動作が安定するわけではないですが、

それでも32bitと64bitが混同したプロジェクトファイルよりかは確実に安定して動作します。

値段も1500円くらいと、2日断食すれば買える額なのでお財布にもやさしいです。

さて、32bitのVSTも使えることになったことですし早速オススメフリーVSTを紹介していきます。

 

  • Doublinger

 一つ目はダブリンガーです。このVSTはその名の通りダブリング効果を簡単に行ってくれるものです。

 

これによって何が良くなるかというと、音にキレイな広がりが生まれます。

まずは各トラックにダブリンガーを刺してないモノをお聞きください。

で、今度はダブリンガーを各トラックに刺してる方をお聞きください。

 

どうですか?音源がチップチューンっぽいので前者の方もそれはそれで良いのですが、後者のほうがよりステレオ感があって聞きやすくなってますよね。

コツとしては、低音はモノラル(真ん中だけ)にすることです。

あと例のもそうなんですが、使いすぎるとごちゃごちゃするので適度に刺すくらいが良いです。

 

  • 5ORCERY

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二つ目はマルチバンドコンプレッサー、5ORCERYです。

マルチバンドコンプレッサーとは、各帯域ごとに分けて音を大きくしたり小さくしたりできるものです。

この説明だけならEQと変わらないんですが、このマルチバンドコンプレッサーは各帯域をコンプレッションするまでにかかる時間(つまりアタック)、コンプレッションの残響(つまりリリース)があるのです。この辺が便利。

あと、音の調節がかなり簡単に丁寧に行えます。他の操作も直感でもダイジョウブです。

 

で、例えばですが、こんな音源が送られてきてマスタリングしてくれと言われたとしましょう。

低音が出すぎです。もうちょい高音も前に出てきてほしいですよね。

これをEQで処理すると、かなり大幅に音が変わったりします。 

 

で、ここでマルチバンドコンプレッサーを使ってみましょう。

低音は抑えつつ、高音を前に出すとこうなります。

まだ聴きやすくになりましたよね。これがマルチバンドコンプレッサーです。

ぶっちゃけミックスがダメだと後でしんどいし、足掻いてうまくいくことも多くはないので、

今回の例は極端でしたがこの場合はミックスを勉強しましょう。

ミックスがいい感じだとマルチバンドコンプレッサーでさらに良くなります。というお話でした。

 

  • KeroVee


3つ目はケロビーです。これはピッチ補正プラグインといわれるやつで、オーディオデータのピッチ(音程)をMIDI制御なり勝手になりで変えてくれるモノです。

まずはこちらをお聞きください。

ボーカルにDaftPunkのTechnologicをサンプリングしてます。これをKeroVeeでMIDI制御でピッチを変えてやるとこうなります。

 

面白くなりましたね。ピッチ補正ではボコーダーというものもありまして、フリーだとTALvocoderなどがあります。

 

  • OTT

ICON » Xfer Records、無償配布中のマルチバンド・コンプレッサー・プラグイン「OTT」をアップデート…… Mac版はAAX Nativeに対応!

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また、二度目のマルチバンドコンプレッサーですが音がバキバキになると話題のOTTもよく使います。

Serum出してるとこのフリープラグインです。

 

  • Limiter No6

「Limiter No6(リミッター)」のダウンロード方法と使い方 | SONARの使い方

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ラストはこいつです。簡単にRMSが上がります。

主にマスタリングで使うのですが、プリセットのMaster1を選んでインプットのつまみを若干イジればもうそれでRMS調整はおしまいレベルです。が、

それだけだと使ってると音が薄く感じたり、ダイナミクスレンジが狭くなったりするので、プリセットポチーオンリーはやめておいた方が良さそうです。

 

あとがき

DAW開きながらババーッと書いたのでイロイロごちゃっとしてしまいました。

でも記事書いてデモ曲作って楽しかったです。

ホント言うとよく使うVSTeは5つじゃ紹介しきれないんですが、

時間とか課題とかメンドクササとかが積み重なって「5個でいっか~」てことにしました。

 

特に5ORCERYがおススメです。気が向いたらjBridgeとか32bitそのままとかで使ってみてください。

では。